前回の記事ではHALEOのBCAAであるC3Xのことを書きましたが、今回はHALEOのプロテインISOCORE BLACK OPS(アイソコアブラックオプス)についてです。

HALEOの製品はどれもそうですが、価格だけを見るとずいぶんと割高に感じられます。アイソコアも1kgで7,020円(税込)もします。たとえば、バルクスポーツの製品で、アイソコアと同じWPI(ホエイプロテインアイソレート)なのはアイソプロですが、こちらは4,053円(フレーバー付き)です。

なお、WPI(ホエイプロテインアイソレート)については、バルクスポーツスポーツ公式ストアのサイトで次のように説明されています。

WPIとWPCの違いは何ですか?
ホエイプロテインにはWPI(ホエイプロテインアイソレート)とWPC(ホエイプロテインコンセントレート)の2種類があります。WPIはホエイに天然に含まれる脂肪やラクトースを除去して加工したもので、一般的に約90%のたんぱく質を含んでいます。ラクトース過敏症の方や、厳格な低炭水化物ダイエット中の方におすすめです。一方、WPCの一般的なたんぱく質含有量は約80%で、WPIと比較すると脂肪含有量がわずかに多いため味がよく、低コストのたんぱく源として重宝します。

フレーバーはいつもココアムースを選んでいます。溶けやすさには全く不満がありません。味わいは、WPI(ホエイプロテインアイソレート)だけあって非常にサラッとしています。人工的な過剰な甘みなどもなく非常に飲みやすいですが、物足りないと感じる方もいるかも。でも、アイソレートのはたぶん皆こんな感じ?

アイソコアにはベタインが配合されている

バルクスポーツのアイソプロと、HALEOのアイソコアの違いとしてあげられるのは、アイソコアにはベタインが含まれていること。

バルクスポーツのベタインパウダー は150gで1,902円です。アイソコアのベタイン含有量は1回分で1,250㎎ですから、150グラムで120回分となり、1回分当たりでは15.85円です。

アイソコア1キログラムは約40回分ですから、ベタイン代は634円(15.85円×40回)となり、これだけではアイソプロとの価格差を納得することはできません。ただ、毎回プロテインパウダーに1回分のベタインを混ぜるのは結構面倒なので、手間賃を考えると少し価格差は埋められるかもしれません。

なお、バルクスポーツのウェブサイトではベタインについて次のように解説しています。

ベタインは別名トリメチルグリシン(TMG)とも呼ばれ、テンサイに天然に含まれる成分です。体内で様々な生理的目的に利用されます。アスリートはパワー、筋力、持久力のサポートと水分保持にベタインを使用しています。

プロバイオティクスの配合

私の考えとしては、高価なアイソコアを選ぶ1番の理由はプロバイオティクスが配合されていることです。アイソコアの製品紹介ページには次のような記述があります。

アイソコアブラックには腸に優しいプレバイオティクス食物繊維のFOSイヌリン500mg、プロバイオティクス細菌叢などの活性成分を有する酵素含有発酵エキスのラクトスポアブレンドが100mg配合されています。こうした栄養素の組み合わせが、スポーツニュートリションプログラムでは見過ごされがちである非常に重要な要素をサポートします。

どうしてプロテインへのプロバイオティクス配合が必要なのかといえば、動物性タンパク質を過剰摂取すると腸内環境の乱れが発生しやすくなるからです。glicoによるWebサイトPOWER PRODUCTION MAGAGINEに次のような記述があります。

タンパク質の摂りすぎは危険!?過剰摂取による影響とは
動物性タンパク質を摂りすぎると、体に吸収されなかったタンパク質がそのまま腸内に送り込まれます。腸内に贈られたタンパク質は悪玉菌のエサになってしまうので腸内環境の乱れが発生しやすくなります。本来、一番少ないはずの悪玉菌が増えてしまうと腸の運動が弱まり、食中毒菌や病原菌による感染の危険性、発がん性を持つ腐敗産物が多く作られてしまう可能性があります。

筋肉を付けようと大量にプロテインを摂っていると、どんどん悪玉菌が増えて腸内環境が乱れていく怖れがあるわけです。ただでさえ、腸内環境に不安のある40代としては由々しき事態。腸内環境の乱れはアンチエイジングの観点からしても大問題だからです。

とにかく筋肉を付けて身体を大きくしたい若者であれば、安価なプロテインを大量に摂れば良いでしょう。しかし、肉体改造と健康やアンチエイジングを両立させたい40代には、プロバイオティクスが配合されたプロテインであるアイソコアを選ぶ意味があるといえるでしょう。

HALEOのプロバイオティクス含有プロテインについては、バルクスポーツスポーツ公式ストアWebサイトの「筋」のために「菌」を見直そうのページも参考になります。

【HALEOのプロバイオティクス含有プロテイン】
腸内環境のバランスを良くするには、有益な菌であるプロバイオティクスやそのエサとなるプレバイオティクスが役立ちます。新しいプロテインのHALEOアイソコアブラックオプスやブルードラゴンアルファにも配合されている期待の成分で、これらはタンパク質の消化・吸収をサポートします。また、腸内環境を整えるHALEOクリアや、ビタミンとミネラルも一緒に摂れるVIVOをいつものプロテインに組み合わせるのもおすすめです。

プロテインとあわせてHALEOのクリアやVIVOを摂ればより良いのでしょうが、そこまでするのもなかなか大変ですから、とりあえずはアイソコアを選んでおけば安心だと考えています。

また、動物性タンパク質が腸内環境に悪いなら、ソイプロテインにすれば良いのではと考え、実際、毎日の朝食後にはソイプロテインを摂ってもいます(ソイプロテインはやめました。くわしくは、「ソイプロテインを飲むべきでない理由」をお読みください)。しかし、ソイプロテインはロイシンの含有量が少ないなどの欠点もあるようですし、やはりホエイプロテインも必要なはず。

色々と調べて考えるのは楽しいのですが、その前にもっとトレーニングして結果を出せという話もあり・・・(汗)。