今回の記事は、久しぶりにお酒好きの方に向けてのものです。

私自身は、ストイックに肉体改造に挑みたいといいつつも、日々の晩酌は欠かしておりません。今のペースでジムへ行って身体を動かしていられるうちは、気にせず飲んじゃっても平気だろうと思いつつも、やはり少しでも肝臓を労りたい。

二日酔い防止や肝機能改善など、アミノ酸が肝臓のために良いといわれますが、具体的にはどのアミノ酸が良いのでしょうか。肉体改造の促進を目的として様々なアミノ酸を摂取しておりますが、それが肝機能の改善にもつながったとしたら一石二鳥でもありますから。

そう思って、肝臓に良いアミノ酸をネットで調べようとすると、出所不明な情報を載せているアフィリエイトサイト等ばかりが出てきて何が何だか分かりません。当サイトも、専門家では無い個人が作成しているという点では同じようなのではありますが、アクセスを集めるためだけにいい加減なことを書いたりはしていないつもりです。

そこで、検索に引っかかった中から、信頼するに値すると思われる企業のサイトや、医師が書いた(または監修している)ページの記述をピックアップしてみました。リンク先のページも読んでいただいた上で、自分に合っていそうなものを選択していただければと思います。

肝臓に良いアミノ酸いろいろ

肝臓に良いアミノ酸としては、シジミに多く含まれるオルニチンという名を聞くことが多いですが、協和発酵バイオ株式会社ウェブサイトのアミノ酸の効果:肝機能改善には次のような記述があります。

オルニチンは、私たちの身体に有害なアンモニアを肝臓で取り込み、尿素に変えるはたらきをしています。その過程でオルニチンは別のアミノ酸に変わりますが、再びオルニチンに戻されることがわかっています。このことから尿素回路は別名「オルニチンサイクル」とも呼ばれています。

オルニチンが別のアミノ酸に変わり、再びオルニチンに戻される、オルニチンサイクルがあるとのこと。では、オルニチンが何のアミノ酸に変わるのかといえば、「ヘルスケア大学」ウェブサイトの肝臓の機能をサポート!オルニチンの働きと効果で次のように書かれています。

肝臓には、体内に溜まったアンモニアを尿素に変えて身体の解毒をスムーズに行う働きがあります。ここで活躍するのがオルニチンです。肝臓内で、オルニチンからシトルリン、そしてアルギニンと別のアミノ酸になりながら、肝臓に取り込まれたアンモニアを尿素に変換させるサポートを行います。

オルニチンは、シトルリン、アルギニンと別のアミノ酸になっていくとのことです。シトルリンやアルギニンが二日酔いに効くとの記述を目にすることがありますが、いずれもオルニチンサイクルで生成されるものなのであれば納得のお話しです。

「セルフドクターネット」ウェブサイトの秘められたアミノ酸の力 – 二日酔いにも効くって本当?にもアルギニンの効果について次のように書かれています。オルニチン、シトルリン、アルギニンのいずれも肝機能の改善というキーワードで選ばれるものだというわけです。

アミノ酸(とくにアルギニン)は肝臓内の解毒システムの代謝をよくし、アルコール代謝を促進する働きがあります。飲酒の前にアミノ酸を摂ると二日酔い防止効果が期待できます。また、二日酔いのときにアミノ酸を摂ると肝臓に十分な栄養が補給され、肝臓の機能を高めて回復を早めることができます。

私は肝臓の健康維持を願って、以前からDHCのオルニチンを飲んでいます。こちらには、オルニチンとアルギニンが含まれているので、私の選択は悪くなかったと改めて思った次第です。

その他のアミノ酸としては、味の素株式会社ウェブサイトの肝臓の健康とアミノ酸のページには次のような記述があります。同社ではノ・ミカタというサプリメントを販売しているので、やはりその主成分であるアラニンとグルタミンが一押しのようです。

アラニンやグルタミンは、カラダの中でエネルギー源となる糖を新たに作り出すアミノ酸です(糖原性アミノ酸といいます)。その際に、アルコールが分解される過程で作られるNADH(補酵素の一種)を消費するため、肝臓での分解反応がスムースに進むと考えられているのです。

また、日本理化学薬品株式会社の医療現場で活躍するアミノ酸 L-システインには次のような記述があります。しみ・そばかすなどの薬であるハイチオールCが二日酔いに聞くなんて話は昔から有名だと思いますが、それもアミノ酸 L-システインの効果であるわけです。

L-システインは、肝臓内での有害物の解毒作用を持ちます。特に、アルコール分解の生成物であるアセトアルデヒドと直接反応し、解毒させるほか、肝臓内でアルコールを分解する酵素の働きを助ける効果も持っています。これらの働きを利用して、二日酔いの効能をうたった医薬品の成分として利用されています。

それから、NIKKEI STYLEの二日酔いの朝、カラダを復活させる即効リセット術のページでは、BCAAが推奨されています。

たんぱく質が代謝されて生まれるアミノ酸には、肝臓の解毒作用、アルコール代謝を促進するなど、肝機能を向上させる効果がある。中でも、浅部医師のオススメは「BCAA」(分岐鎖アミノ酸)。「科学的な立証はまだだが、炎症を抑え、肝臓を保護する効果も認められているので、二日酔い対策の効果が期待できる」(浅部医師)という。

科学的な立証はまだということなので、BCAAが良いというのは医師個人のお勧めなのでしょうか。BCAAの二日酔い対策の効果の程はさておき、ジムで鍛えている人ならBCAAは普通に摂っているでしょうから、それが二日酔いにも効果的だとしたら嬉しい限りですね。

さて、ここまで様々な種類のアミノ酸名が出てきましたが、ニプロ株式会社ウェブサイトのアミノ酸を効果的に利用し より健やかに、より美しく(すこやかネット)のページに、人間の体を構成する必須アミノ酸と非必須アミノ酸20種のアミノ酸名および働きの一覧表があります。

これによると、「肝機能促進」の働きがあるとされているのはスレオニンとアスパラギン酸、「アルコールの代謝」はアラニン、「二日酔い防止」はグルタミン酸となっています。他にもアミノ酸の働きについていろいろ書かれているので、ご覧になってみてください。