検査日翌日の朝11時に入院し、病室に通されてからしばらく待たされた後、14時頃から点滴が開始しました。点滴するのは抗生剤と栄養補給のための輸液(商品名ビーフリード)です。

点滴の針は大した痛みもなくすんなり入りまずは一安心。そして点滴が開始したわけですが、まず驚いたのは、栄養補給の方の点滴は24時間ずっとし続けるのです(抗生剤は1日2回)。

私の場合でいえば、14時にスタートして、19時、24時、5時・・・と5時間ごとに輸液交換があるわけです。5時のときはぐっすりと眠っていたので、いきなり看護師さんに起こされてビックリ。

さらに、その場で血液採取まで。起き抜けに針を刺されるなんてなかなかできない経験です。

24時間点滴針が刺さっているのはかなり邪魔ですが、輸液がぶら下がっているスタンドをゴロゴロ転がしながら移動できるので、病院内の移動は自由です。

よって、点滴しているといっても一日中横になっているわけではないので、極端な体力低下は避けられそう。外出しない怠惰な長期休暇といった感じでしょうか。

1.絶食して点滴のみで空腹感に耐えられるのか?

2.点滴(ビーフリード輸液)の成分は

3.点滴治療の生活による体調の変化は(2017/3/5 追記)

4.点滴の針の痛みについて(2017/5/14 追記)

1.絶食して点滴のみで空腹感に耐えられるのか?

大腸憩室炎の治療では、腸を休ませて炎症を治すため絶食するのが原則だと思われます。ただ、点滴以外は全く栄養をとれないわけではなく、ポカリスエットなどのスポーツドリンクや、ウィーダーインゼリーみたいなのなら飲んでも良いとのことで一安心。

ただ、それでも固形物を一切食べられないのに代わりはありませんから、きっと耐えがたい空腹感に襲われるのだろうと心配していたものの、点滴治療の開始から丸2日間が経過した今もまあ大丈夫。いつもちょっと空腹な感じでとにかく物足りないんけど、耐えがたい空腹感という程じゃないです。

胃の中はとっくに空っぽのはずだから、あと数日これが続くとしても別に耐えられないことは無さそう。点滴により絶えず栄養補給をしていれば、何も食べなくてもわりと大丈夫なようです。

2.点滴(ビーフリード輸液)の成分は

身体は元気だし寝込んでいるわけでもないのに、24時間点滴針を受けているという不思議な状況。そして、点滴以外の栄養はほとんどとっていないのに、身体が弱っていく感じもない。

点滴って凄い!ということで成分を調べてみました。

ビーフリード輸液は大塚製薬の製品。1回分500mlに15gのアミノ酸と、37.5gの糖質(ほぼ全量がぶどう糖)が含まれており、熱量は210kcalです(ビーフリードの詳しい成分はこちら)。

1本500mlが5時間なので1日約5本が血液に注入されるわけです。したがって、1日量のアミノ酸は約75グラムにもなりますから、絶食でのタンパク質不足による筋量低下を恐れていた私としては一安心。

最後に固形物を食べたのは、入院前日の朝のお握り1個のみ。それから丸2日が経ちすでにだいぶ大腸が休まったのではないかと期待しています。お酒も2日続けて飲んでないですし。

お酒については、抗生剤を止めてからも1週間は飲むなとのこと。よって、2週間程度は休肝日を続けることになります。自分の意思では絶対に無理だったのでこれは嬉しい。

入院しなきゃならないのは辛いけど、もっとヒドい病気になる前に自分の生活を見直す機会ができて良かったと思い始めています。まだ、現在は治療2日目の午前中ですけど。

3.点滴治療の生活による体調の変化は

以下は、2017/3/5の追記です。

大腸憩室炎の入院治療4日目を迎えました。入院前はかなり激しい腹痛(実際は大腸から来る痛み)と発熱があったのが、痛みも発熱も入院初日でほぼ治まりました。その後は順調に回復し、4日目の今日は患部の辺りを押せば少し痛みは残るものの、普通にしている分には完全に元気です。

そして、完全休肝日も4日連続となり睡眠もしっかり取っていますから、大腸の憩室炎とは関係ない他の臓器なども入院前より健康になっている感じです。栄養補給は点滴によるのが大部分の状況で、身体がフラフラするかといえばそんなこともないです。走ったりすれば違うのでしょうが、病院内を歩いている分には全く普通。

摂取カロリーは点滴(ビーフリード輸液)からの約1000kcalに加え、ウィーダーインゼリーとポカリスエットなどをちょこちょこ飲んでいるので、総摂取カロリーは1日1400kcal前後かと思われます。病院内をうろうろしているだけだとしても、体重60キロ半ばの男としてはちょっと控えめなカロリーです。

では、この4日で体重が減ったかと思ったら、今朝の測定結果では入院初日と変わりませんでした。入院期間中で、体重が増えもせず落ちもせずというのはきっとベストなこと。この分でいけば、筋量低下はほとんど無いまま退院できるのではないかと考えています。

4.点滴の針の痛みについて(2017/5/14 追記)

この記事へのアクセスが増えているようなので、憩室炎の点滴について少し追記です。

24時間点滴をしっぱなしの状態が続くと、針を刺している周囲が腫れて痛くなってきます。針が刺さっていること自体は別に痛くないし、1,2日目あたりまではずっと点滴していても全然大丈夫だと思っていました。

ところが、時間が経つと痛みが出てきました。鈍い痛みであり直ちに耐えられないというほどでは無いものの、ずっと痛みは続きます。看護師さんに聞いてみると、結構な量の輸液を血管に注入し続けているのだから、多少の痛みが出るのは仕方ないとのこと。

腫れている箇所をさすったりしてほぐすと、少し痛みが和らぐ感じがしますがやはり辛い。そこで、反対の腕に刺し直してもらいましたが、利き腕である右手に針が刺さっているのは邪魔だったり。

結局、途中からはなんだか痛いなという状態がずっと続くものの、我慢するしかないかなと思って耐えているような感じでした。こんな痛いのが続いて大丈夫かと少し心配になりましたが、点滴を外すとすぐに痛みはすっかり無くなりました。

その後も何の後遺症もありませんから、問題は全く無かったのだと思われます。痛みは個人差があるので何ともいえませんが、私の感覚としては我慢できるくらいの鈍痛であれば仕方ないんじゃないかと。

などと書きながら、2ヶ月ほど前の入院時のことを思い出しておりました。そして、最近また休肝日を作れていないし、ちゃんと身体を労らねばと改めて思った次第です。