今回は身体を鍛えるお話しではなく、慢性的な痛みから解放されるためにペインクリニックへ行って神経ブロック療法を受けてみた体験記です。身体の調子が良くなれば、もっと肉体改造に励めるというわけで。

ペインクリニックに興味を持ったのは、日刊ゲンダイDIGITALの次の記事がきっかけです。

成人の2割が重度の悩み抱え…「慢性疼痛」治療最前線(日刊ゲンダイDIGITAL)
慢性疼痛に悩んでいる人は実に多い。一般成人の2割、220万人が「重度の慢性疼痛」を抱えているという調査結果がある。もし、あなたが慢性疼痛を我慢している人の一人なら、ペインクリニックを受診してはどうか?

ペインは「痛み」、クリニックは「医院や外来」のことですから、ペインクリニックは痛み専門の外来というわけです。

私の場合、頸椎が原因だといわれる、背中や手指などの痛み、痺れに長年悩まされており、整体、鍼灸、整形外科などいろいろ通ったものの完全には良くならない。そこで、ペインクリニックは私のような症状にも打って付けでは無いかと考えたのです。

なお、私はペインクリニックや医療に関して全くの素人ですので、以下はあくまでも体験記としてお読みください。

首への神経ブロック注射は痛かった

あんまり引っ張っても仕方ないので結論から書いてしまうと、ペインクリニックへ2回行きましたがこれで止めにするつもりです。神経ブロック注射を2回受けて効果が全く無いとは思わないものの、2度目に受けた首(頸椎の神経?)へのブロック注射があまりに痛過ぎだったので。

初診で行った1回目は硬膜外ブロックの注射を背中に打ちました。これはそんなに痛くなかったです。神経ブロック注射は、痛みの原因となっている神経に局所麻酔薬などを注射する治療法です。

痛みのある背中あたりに神経ブロック注射をしたことでだいぶ楽になったように感じました。麻酔による効果は半日くらいで消えたように感じましたが、これを何回か続ければ良くなるのかなとの印象を持ちました。

運命の2回目は、問題を起こしているであろう頸椎に関わる神経に対して直接ブロック注射をすることに。治療はC型アーム透視装置(X線)を用いて患部を透視しながらおこなっているようです。つまり、神経そのものを透視してそこに注射を打つと(治療を受けている私には何が起こっているのか全く分かりませんが)。

首に針を刺した時点では少し痛いけど耐えられない程じゃありませんでした。けれども、麻酔薬を注入した瞬間なのでしょうか、首から腕、そして指先にまで雷が落ちたような衝撃が走りました。もう本当に衝撃的な痛さでした。ちなみに、私は普通の注射とかは別に平気ですし、そんなに痛がりではないです。

痛いのはさて置き(さて置けないほどの痛みですが)、頸椎の神経をブロックした効果はあまり感じられませんでした。首から指先にかけては麻酔による痺れがしばらく残っていたものの、治って欲しい背中の痛みはとくに軽減された気がせず。

頸椎への神経ブロック注射はもともとこんなに痛いものなのか、それとも今回がたまたま痛かったのか分からないですが、もう絶対に無理。それに、1,2回で終わるのかと思っていたら、まだ週に1度の治療を続けるとのことです。毎週X線を浴びながら麻酔を打たれるというのは、気分的にちょっと耐えられません。

今回の私なりの結論としては、ペインクリニックが必要なのは日常生活の痛みが耐えがたいくらいの人なのだろうと。痛くて眠れないくらいだったとしたら、神経ブロック注射の痛みだって我慢するしかないですし。よって、私のように治療の痛みと効果とを天秤にかけるくらいの余裕がある人向けではないのかなと。

一瞬で良くなるのはあきらめて、ストレッチとか、自分で出来る筋膜リリースとか、いろいろ頑張ってみることにします。

そして、ペインクリニックとか書いていると、身体が不調で運動も出来ないのかと思われるかもしれませんが、全くそんなことはないです。変わらずしっかり肉体改造に励んでおります。