お酒の適量については、個人差が極めて大きいと個人的には考えています。
一時に飲める量はもちろん、長期的に健康を維持できる量についてでもです。つまり、毎日お酒は2合までと決め、更に週2回の休肝日を設けていれば、絶対に健康でいられるとは限りません。それよりも、毎日もっと多くの量を飲んでいる人が長生きするのも決して珍しい話では無いからです。
そうはいっても、一般的なお酒の適量を知っておかないことには話が始まりません。そこでまずは、国による指針を見ておきましょう。平成14年に成立した健康増進法に基づいて策定された「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針」が「健康日本21」です。
この中に、節度ある適度な飲酒として、1日のアルコール量が約20グラムであるとの数値が示されています。
通常のアルコール代謝能を有する日本人においては「節度ある適度な飲酒」として、1日平均純アルコールで約20g程度である旨の知識を普及する
アルコール度数5%のビールだと、400ミリリットルでアルコール20グラムとの計算になります(40×0.05=20)。酒飲みの感覚としては、とりビー(とりあえずのビール)で終了といった感じです。さらに、多量飲酒者の定義として次のようにあります。
わが国における飲酒の状況をみると、年代・性別では30代以上男性の飲酒量が多い。また、平均1日当たり日本酒に換算して3合(純アルコールで約60g)以上消費する者が成人男性においては4.1%、成人女性においては0.3%であるとの報告がある。多量飲酒者は、健康への悪影響のみならず、生産性の低下など職場への影響も無視できない。このことから早期の対策を積極的に実施していく必要があり、2010年までに、1日当たり平均純アルコールで約60gを越える多量飲酒者を減少させることを目標とする。
アルコール量60グラムで多量飲酒となると、ワインや日本酒などアルコール度数15%程度のお酒なら、400ミリリットルで到達してしまいます。日本酒3合どころか2合とお猪口1杯程度でしょうか。
私、普通にこの倍以上は毎日飲んでるのですが。
でも、毎日ちゃんと働いていますし(ちなみに結構頭を使うはずのデスクワーカーです)、お酒で日常生活に支障を来していることはありません。結局、現時点で心配なのは長期的に健康(とくに肝臓)に与える悪影響のみです。
話は最初に戻って、お酒の適量は人によって大きな個人差があると思うのですが、今後いろいろと調べていきたいと思っております。