999.9(フォーナインズ)で遠近両用レンズのメガネを購入してから2ヶ月ほどが経過しました(購入時の記事はこちら)。その後の使用感ですが、結論からいってしまえば抜群に良いです。老眼により今までのメガネが見えづらくなっているならば、是非とも遠近両用レンズの眼鏡を試してみるべきです。

遠近両用レンズで近くは良く見える?

私の場合、メガネをかけなくても日常生活ではそんなに困らないくらいの視力があります。たとえば、新聞を読んだり近くのものを見るには裸眼でもそんなに困らないのですが、パソコンのモニターはメガネがないと辛いという感じです。

そういう人の場合、遠近両用レンズを使ったからといって、近くが裸眼より良く見えるわけではありません。つまり、近くのものを見るときは裸眼で見てるのと同じだと考えて良いでしょう(乱視がある場合などは、乱視が矯正されるので裸眼より楽だとは思いますけど)。

技術的なことは分かりませんが、近くのものが大きく見えるようなレンズにしてしまうと、遠方用の部分との差があり過ぎて問題が生じるのかもしれません。レンズの部分によりあまりに見え方に差があると危険な場合もありそうですから。

したがって、裸眼で問題なく新聞が読めるくらいの視力がある方にとっては、遠近両用レンズにしても近くを見る限りではとくに変わりは無いということです。それでも、近視用のみのメガネだと、いちいち外さないことには新聞の文字が見えづらかったわけですから、メガネをかけたまま普通に新聞が読めるってのはやはり快適です。

遠近両用レンズの弱点

私が感じる唯一といってもいい弱点は、レンズ下方の老眼用の部分は見える範囲が狭いということです。つまり、近くが良く見えるのはレンズ下方の中央部だけであり、外側で見ようとするとぼやけてしまうのです。たとえば、新聞だったら読む部分を顔の前に持ってこなければならず、横目で見ようとするとぼやけてしまう。

そのため、手元の資料を参照しながらパソコンのモニターを見るような状況では、近くにも遠くにも正確にピントが合って非常に快適なのですが、「脇に置いた資料を横目で」というのはちょっとやりづらい。このことには今でも少し違和感が残っています。裸眼で見るのであれば正面でも、横目であっても見え方は同じだったわけですから。

もちろんそれを差し引いても、遠近両用レンズのメガネをかけることによる利点の方がはるかに多いと感じていますし、だからこそ999.9の遠近両用メガネをお勧めしているのですが。

遠近両用レンズは慣れるのに時間がかかる?

あくまでも私の個人的な感覚ですが、遠近両用レンズの見え方にはすぐに慣れました。

遠方はレンズの上部で見なければならないので、階段を下りるときなど顔をしっかり下に向ける必要があるわけですが、すぐに無意識のうちに見えやすい場所で見るようになります。意識的に顔を動かして、レンズの見えやすい部分をいちいち探すようなことはありません。

ただ、私の場合だけかもしれないですが、最初のうちは目が疲れやすかったように思います。遠くも近くも見えやすくなったのだから、目が疲れるわけないと思うのですけど、なぜだか以前よりも目がショボショボすることが多かったような気がするのです。

原因を考えてみると、レンズの部分により見え方が違うことに目が慣れるのに時間がかかったのかもしれない。良く見える部分で見ようと無意識に顔を動かしているということは、最初は良く見えない部分で見てしまっていることもあるわけで、その繰り返しで目が疲れてしまうのではないかと。

しかし、2ヶ月間が経過した今ではそのような目の疲れもいつの間にか感じなくなっていました。遠近両用レンズのメガネを買って本当に良かったとあらためて実感しております。