大腸憩室炎で入院してから3ヶ月が経過しました。今のところ再発はしていませんが、たまにお腹の調子が悪かったりすると心配になったり。何が大腸憩室炎の原因になるのか、ネットで得られる情報を色々と探してみても明確な答えは得られませんでした。

食生活の欧米化が要因であるとの記述をよく見かけますが、私は肉ばかり食べてるわけじゃありませんし、食物繊維も積極的に摂取しています。お酒を控えた方が良いのは間違いないでしょうが、お酒を止めれば大腸憩室炎にならないということでも無いはず。

どうしたらよいか分からないながらも、大腸の中にできた憩室が炎症をおこすことで憩室炎になるわけですから、腸内環境を良好に保つことが憩室炎の再発防止につながるのではないかと。そこで、腸内環境改善につながる情報をひたすら収集しているこの頃です。

グルタミンで腸内環境を改善(目次)
1.腸に悪い14の習慣
2.グルタミンが免疫力を上げる
3.グルタミンが憩室症の治療に効く?
4.赤肉の摂取量が多い男性は憩室炎リスクが高い

1.腸に悪い14の習慣

腸に悪い14の習慣 「これ」をやめれば腸が若返る(松生恒夫著 PHP新書)を読みました。著者は4万人の腸を診てきた「腸専門医」だそうです。

なるほどと思わされる記述が多くありましたが、中でも「今すぐやめたい腸習慣」の1つとして糖質オフダイエットが挙げられているのに着目しました。「穀物や野菜に含有される糖質の多くは、炭水化物として存在し、この炭水化物を構成するもののの中には、糖質だけでなく食物繊維、オリゴ糖、ファイトケミカル(抗酸化力、免疫力を高めるなどの効果が期待できる物質)などが含有されているのです」とのこと。

精製された白米や砂糖などで糖質を過剰に取るのはやはり好ましくないとしても、それ以外の穀物や根菜などの野菜も制限しすぎるのは避けるべきだと考えました。短期的なダイエット優先ならば糖質制限はもちろん有効でしょうが、大腸に憩室という爆弾を抱える私の場合は、腸内環境改善が優先なので。


2.グルタミンが免疫力を上げる

「腸に悪い14の習慣」に書かれていることで実践したいものは他にも多数ありますが、「腸によい習慣」の1つにグルタミン・リッチとあるのを読んで、さっそくグルタミンのサプリメントを購入しました(食品から摂ろうとするのではなく、すぐにサプリメントに頼ろうとする姿勢はいかがなものかとの意見もあるでしょうが)。

以前から、筋トレ後の回復促進や風邪予防などを狙ってグルタミンを摂ることはありましたが、腸内環境改善のためにも非常に有用なようです。現在までに明らかになっているグルタミンの働きをまとめると、次の5つが挙げらるとのこと。

1.小腸粘膜の最大のエネルギー源になる
2.大腸粘膜で2番目に重要なエネルギー源になる(1番目は酢酸)
3.リンパ球などの免疫細胞の発育と増殖を促して、免疫力を高める
4.抗うつ効果がある
5.傷口の治りを促進する作用がある。

さっそく起床時と寝る前の2回、それから運動後にも5グラムずつグルタミンを摂取しています。歳のわりには激しい運動をしているせいもあるのでしょうが、抵抗力が落ちると風邪を引きやすい傾向にあるので、グルタミンで免疫力が上がることに期待です。

私が飲んでいるのはビーレジェンドのグルタミンです。これまでにも何度か購入していますが、乳酸菌が添加されているというところに更なる効果を期待しています。ほのかな甘みがあって飲みやすいので、起き抜けに口の中にパウダーを放り込んでもむせたりしません。

なお、今回は『腸に悪い14の習慣 「これ」をやめれば腸が若返る』に書かれていることの一部分のみをご紹介しましたが、興味のある方はぜひ読んでみることをお勧めします。私個人としては、これまで行ってきたことは(糖質制限を除き)概ね正しかったと思っていますが、更に知識が深まりましたしもっと実践したいこともありました。機会があればまたご紹介したいと思います。


3.グルタミンが憩室症の治療に効く?

グルタミンが腸に良く、免疫力を高めたり、傷口の治りを促進する作用があるならば、グルタミンを摂ることが大腸憩室炎の予防につながるのではないかと思っていたところ、次の記事を見つけました。

エマウスライフサイエンス社の憩室症を対象としたL-グルタミン治療法の特許が日本で承認(AERA dot.)
承認された日本出願特許によれば、L-グルタミンを治療に用いることで、憩室症の主徴候である消化管内の憩室数が有意に低下しました。現時点では、消化管内の憩室数を低下させることができるとしている上市済み治療法は他にありません。

「L-グルタミンを治療に用いる」とあるだけで、単にグルタミンサプリメントを飲めば、「消化管内の憩室数を低下させる」ことができるのかは分かりません。けれども、グルタミンを積極的に摂って悪いことは無いでしょうから、しばらくはグルタミンサプリメントを飲み続けてみるつもりです。

グルタミンについては、以下のページでのくわしく解説されています。ここでも、「グルタミンには、筋肉の分解抑制、消化管機能のサポート、免疫力向上、傷の修復などに効果があると言われています」とあります。やはり、いかにも大腸憩室炎予防の救世主のように思えてしまいます(信じて飲めば効くってのもきっとあるでしょうし)。

グルタミンは筋トレの味方!効果や摂取タイミングについて(glico Power Production)

4.赤肉の摂取量が多い男性は憩室炎リスクが高い

最後にちょっと気になる記事を。下記の記事の研究によれば、赤肉(牛肉、羊肉など)を多く食べる男性は憩室炎になるリスクが高いとのこと。

赤肉の摂取量が多い男性は憩室炎リスクが高い(CareNET)
赤肉(牛肉、羊肉など)を多く食べる男性は憩室炎になるリスクが高いことが、新たな研究で示された。憩室炎は大腸が炎症を起こす疾患で、激しい腹痛、吐き気、便秘のほか、大腸の裂傷や閉塞につながることもある。

大腸憩室炎を予防するためには、「主食を食べなければ肉をいくら食べても大丈夫」というような、糖質制限ダイエット的な食生活が非情に危険であることが更に明らかになりました。これからは、大腸憩室炎の再発を避けることと、体脂肪量を減らつつ筋肉量を増やしてカッコいい身体になることを両立できるよう研究と実践をおこなっていきたいと思います。